序論
耳鳴りについては、過去20年間に数多くのカウンセリングや音響療法が提案されてきました。これらのアプローチは、それぞれ特定の患者に有効であることが報告されています。しかし普遍的に有効なものはなく、数年経って継続されているものはごくわずかです。また既存の耳鳴り治療法は、耳鳴り患者が経験する苦痛の原因となるすべての問題に直接対処できるものではありません。これら数々の問題に注意を払いながら対応しないと、治療がうまくいかなくなる可能性があります。
この論文では、既存の治療法の有効な部分だけでなく、新しい音響的刺激やリラクゼーションエクササイズも取り入れた、耳鳴り患者への新しい統合的アプローチについて説明しています。